DIGIT通信journal

DiGiT通信Vol.51 -健全さとHealthy Company-

2019.10.23

 

第51回「健全さとHealthy Company」

1992年、アメリカで【The Healthy Company】と題する本が出版されました。著者はRobert H Rosen。副題として掲げられたのは、「Eight Strategies to Develop People, Productivity, and Profits、人材開発、生産性そして利益のための8つの戦略」です。

アメリカに遅れること20年。日本では登録商標にもなっている「健康経営」が世の中に出たのは、2009年ころです。問題は、このテーマが叫ばれる背景と、「副題」についてです。

まず背景についてですが、出版や一般化の前の時代は、日米のいずれもが経済的に疲弊していた時期であることが挙げられます。企業も人も疲弊していた時期と言っていいと思います。

次に副題について、人材開発と生産性はわかり易いのですが、多くの人は「Profit 利益」に違和感を覚えているのではないでしょうか。旗振り役の経済産業省は健康経営の定義について「従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践すること」としています。そして「企業理念に基づき、従業員等への健康投資を行うことは、従業員の活力向上や生産性の向上等の組織の活性化をもたらし、結果的に業績向上や株価向上につながると期待されます」と結んでいます。利益の文字が消えています。結果的に利益を出す(出る)という言い回しになっていて、Robert H Rosenの提唱とは目的と手段が異なっていると指摘されてもおかしくありません。加えて、Profitの語源を紐解くと、Proの語源は「前へ」、fitの語源は「うまくいく」となっていて、明らかに金銭的な利潤を示す言葉として位置付けら
れています。

人材を育成・開発し、生産性を上げ、利益を追求する。自分はこれまで、管理部門を中心に経験と知識を積んできました。その目指すところは「健全性の確保」だった気がしています。

健全な人材を採用し育成する、健全で偏りのないように生産性を向上させる、健全な利益を上げる。健やかで全うな姿を目指す。自分たちの組織の分析を通じて、そのためのお手伝いと貢献を届けたいと願っています。

執筆者:三浦才幸

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