DIGIT通信journal

DiGiT通信 Vol.43 -働き方改革と時間外-

2019.08.28

 

第43回「働き方改革と時間外」

私が担当した組織行動分析の一例が、株式会社タニタ様が出版された本にご紹介されたことは、先日のメルマガでご案内いたしました(7月3日)。

人事の諸施策には賛否両論が必ず発生します。この賛否両論は世の常のようなもので、むしろ議論が起こらない施策は施策として不十分な可能性すらあります。古い言葉ですが、「労使」という対立する関係の中では、賛否両論は宿命のようなものかもしれません。

その対立的な構図だけでは、建設的な取り組みができないことに気付いた企業は、新しい労使関係を模索に行きます。自分が在籍したアルプス電気もその一つでした。対立から生まれる緊張関係や是々非々の議論を残しつつ、より建設的な目標に向かって知恵を出し合うことが大切であると自分は学びました。ただ、そのためには労使が一定以上の見識に立つことが何よりも重要です。幼稚な議論では議論そのものの生産性が落ちるためです。いつまでたっても本質にたどり着かず、時間だけが過ぎていく、、、そんな経験、皆さんもお持ちだと思います。

さて今回の「タニタの働き方革命」もネットで一部炎上していると耳にしました。炎上そのものは議論を喚起し、見識をレベルアップさせる効果があると思っています。どの意見が稚拙なのか、どの意見がより本質に近いのか、それを見極めることが自分なりに重要な取組だろうと感じました。個人事業主=働かせ放題、つまり時間外制限からの脱却という考え方は、これからの世の中には置いていかれるだろうなと感じつつ、その考えの人が多いことも驚くことに事実でした。

この件は、メンタルケアが生産性向上のためという本質を、改めて認識し直した契機となりました。

執筆者:三浦才幸

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