DIGIT通信journal

DiGiT通信 Vol.15 -組織の数値化と読み取る役割:人事部時代の体験より-

2019.01.30

第15回 「人事部時代エピソード-組織の数値化と読み取る役割-」

~前回からの続き~

所属していた事業部のリストラが一段落した翌年の3月、本社への異動を通知するために人事部長が工場に見えました。

本社の人事部は総勢4人。人事考課の事務局や賞罰管理、要員計画や人事制度企画等が主な業務でした。配属後まもなく、生産性本部の研修に1月行くこととなりました。その研修が無ければ、入社3年目の若造は、人事業務に付いていくことはできなかったと思います。工場の人事と本社の人事とでは、業務内容に明らかな違いがありました。

研修を終えて間もなく、全社の要員計画を立案するよう指示が下りました。当時、各工場の採用計画は工場で立案・実施していましたが、それを本社として計画的な管理を行おうという目的でした。その時はまさに、円高の足音が近づいている、そんな時代でした。バブル経済が始まりを告げる時期で、新卒の採用は困難を極め、リクルーターと言われるOB、OGが積極的に大学へ青田買いを始めていました。自分も採用媒体に出ていたのを覚えています。

要員計画、それはまさに統計と確率、加えて現場の労働力を測定するという「数値との闘い」でした。一通りの起案を行い、半年がかりで作成した要員計画は取締役会に上程され承認を得ました。この要員計画立案のために、専用パソコンを導入したほど大掛かりなものでした。年齢別、事業部別、職種別にそして間もなく、社員制度の大改定が始まりました。これは4年がかりの大きなプロジェクトでした。

要員計画の立案と社員制度改定と全社員へのアンケート調査、続いて始まる円高不況に端を発する希望退職。この4つの出来事はそれぞれ、人事マンとしても滅多に取り組めない出来事でしたが、短い時間に立て続けに起こるという経験をしました。要員計画はまさに数値との闘い。社員制度改定も賃金シミュレーション、昇格シミュレーションそれぞれが全て数値との闘い。そして、希望退職へと続いていきます。共通して言えるのは、人事は数字と闘う職業ということでした。経理や財務と違って、決められた書式があるわけではなく、自分たちの思いと考えでもってあるべき数値を明らかにする、そんな仕事でした。

ここに、組織の数値化への思いと、その数値が意味することを読み取る役割みたいなものが自分に芽生えてきたと思います。

~続く~

執筆者:三浦才幸

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