DIGIT通信journal

DiGiT通信 Vol.11-離職対策:社会疫学の視点から-

2018.12.26

=== DiGiT通信 Vol.11=======================================

ディジット メールマガジン 2018年12月26日配信号

コラム『社会疫学に学ぶ-離職要因の捉え方-』

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このメールマガジンは、既に当社パートナーとしてご活躍されている皆様と、これ
まで当社およびグループ会社で名刺を交換させていただいた方にお送りしています。

ディジットの三浦です。前回に引き続き、離職対策をテーマに、社会疫学を念頭に
おいた視点をご紹介したいと思います。

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第11回: 社会疫学に学ぶ-離職要因の捉え方-

離職の原因は人によって様々です。景気が悪化してくると、「給与」を理由にする
人が増え、景気が向上してくると、「やりがい」「キャリアアップ」という理由が
上位に入る傾向があると思います。これは、仕事になにを求めるかが要因となって
いますが、要因はそれだけではありません。

さて、社会疫学として「健康の社会的決定要因」を研究されているイチロー・カワ
チ氏(ハーバード大学公衆衛生大学院 社会・行動科学部長/社会疫学教授)は、健
康格差について、「地域や社会経済状況の違いによる集団における健康状態の差」
であるとしています。
生まれ育った地域や社会経済状況の違いによって健康格差が生じるというもので、
「個人の責任を超えた社会的要因の影響」が個人の健康格差につながっているとい
うものです。
つまり、社会環境は所得や都市・農村、自治体のサポート状況等で大きく左右され、
結果として個人の健康状態を左右します。

では、企業ではどうでしょうか。社会疫学を念頭に置くならば、企業や組織といっ
た社会的環境は、個々人の行動やあり方に大きな影響を与えていることになります。

「雰囲気の悪い職場」「やりがいのない職場」「ちゃんと評価されない職場」に離
職者が多いのは、会社や職場という社会的要因が影響を及ぼしているためと考えら
れます。

冒頭でも述べましたが、離職の原因は様々です。組織という社会的要因も影響を及
ぼしています。だからこそ、私たちは、組織の数値化、見える化にこだわっていま
す。さまざまなデータや改善策を示し、社会にアプローチしていくことで人々の健
康を向上させる学問である「社会疫学」には、大きく同調するところがあり、まさ
にその「組織版」を作り上げていきたいと思っています。

今回ご紹介した、イチロー・カワチ氏の代表書籍「社会疫学」では、労働環境に関
しても詳細に解説されていますので、ご一読されてみてはいかがでしょうか。

さて、今年のメルマガも今回で区切りとなります。10月から始めて、早11回を数え
ました。来年は1月9日からの配信を予定しております。良いお年をお迎えください。

執筆者:三浦才幸

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